put off(延期する)、put up with(我慢する)、put down(けなす/書き留める)——句動詞は、知っている動詞と知っている前置詞の組み合わせなのに、意味が予測できません。とはいえ1つずつ丸暗記していくと、組み合わせの数だけ終わりが来なくなります。

前置詞・副詞の側にイメージを持たせて束ねる——これが現実的な解き方です。

副詞・前置詞の中核イメージ

up:上へ/完了・すっかり

上向きの動きから、「最後までやりきる」という完了の意味に広がります。

  • eat up 食べきる
  • use up 使い果たす
  • bring up(話題を)持ち出す/(子を)育てる
  • come up with 思いつく(考えが浮かび上がる)

out:外へ/消滅/最後まで

内から外へ出るイメージと、そこから「なくなる」「はっきりさせる」まで。

  • figure out 理解する(もつれを外に出して解く)
  • work out うまくいく/運動する/解決する
  • run out of 〜を切らす
  • point out 指摘する

off:分離・切断

くっついていたものが離れるイメージです。

  • call off 中止する(予定から切り離す)
  • put off 延期する(今から切り離す)
  • lay off 一時解雇する
  • take off 離陸する/(服を)脱ぐ

on:接触・継続

  • carry on 続ける
  • go on 続く/起こる
  • count on 頼りにする(寄りかかる)

over:覆う・移動・ひっくり返す

  • take over 引き継ぐ
  • look over ざっと目を通す
  • get over 乗り越える/立ち直る

down:下へ/記録・鎮静

  • write down 書き留める
  • calm down 落ち着く
  • break down 故障する/内訳を示す

3つ覚えるより、1つを深く

get を例にすると、get up / get over / get through / get along with / get rid of と切りがありません。ここで有効なのは、動詞ごとにまとめて覚えるのではなく、前置詞ごとに横断して覚えることです。

「off がつくものは分離」と入っていれば、shake off(振り払う)や write off(帳消しにする)に初めて出会っても、当たりをつけられます。推測が効く状態を作るのが目的で、全部を暗記することではありません。

それでもイメージで解けないもの

一方で、イメージからは絶対に出てこない組み合わせもあります。

  • put up with 我慢する
  • look forward to -ing 楽しみにする
  • come across 偶然出会う/(印象を)与える

こういうものは、素直に丸暗記でかまいません。推測が効くものは束ねて、効かないものだけ暗記に回す——この仕分けができると、覚える総量が一気に減ります。

イディオムは頻度で切る

イディオム(hit the sack, piece of cake, beat around the bush など)は数が膨大ですが、実際に頻出するものは限られます。優先順位は明確で、読み物・映像で実際に出会ったものから覚えれば十分です。

試験対策としても、句動詞のほうが優先度は上です。英検準1級の大問1では句動詞が毎回数問出ますが、比喩的なイディオムはそこまで出題されません。

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