英検準1級は、語彙で決まる部分がとても大きい試験です。大問1の語彙問題18問はもちろん、長文もリスニングも、知らない語が多いほど処理が遅れます。ここでは1500語規模の語彙をどう回すかを整理します。

どのくらいの語彙が要るのか

2級までは「文脈から推測できる」範囲でも戦えますが、準1級では推測が効かない語が正解になります。abolish, alleviate, deteriorate, plausible, discrepancy のような、日常会話ではあまり出ないが論説文では普通に使われる層です。

準1級向けの単語帳が1500〜1800語規模で作られているのは、この層を一気に埋める必要があるからです。

1周目は「速く・浅く」

よくある失敗が、1周目から完璧を目指すことです。

  • 1周目に50語を完璧にする → 30日で1500語、しかし最初の50語は忘れている
  • 1周目は薄く回す → 1日75語×20日で1周、以降は回転を上げる

1周目にやるのは「見出し語と代表的な訳を1つ結びつける」だけで十分です。分からない語に印をつけて先へ進むほうが、結果的に早く仕上がります。

2周目以降は、印のついた語だけを回します。1500語のうち、実際に手こずるのはせいぜい300〜400語です。ここに時間を集中させます。

「思い出す」形で練習する

見出し語と訳を同時に見ている限り、覚えたかどうかは判定できません。単語だけが見えている状態から意味を言う——この形にしないと、試験本番と同じ処理になりません。

当サイトの英検準1級 英単語は、カードをタップすると意味が裏返る形式で1,500語を無料公開しています。単語面だけが見えているので、そのまま自己テストに使えます。

合格ラインの目安は見た瞬間0.5秒です。3秒考えて出てくる語は、長文を読んでいる最中には使えません。

大問1で落とさないための優先順位

  1. 動詞 — 選択肢に並ぶのはほとんどが動詞・形容詞。まず動詞から
  2. 形容詞 — 論説文の評価表現(plausible, controversial, substantial
  3. 名詞 — 抽象名詞(discrepancy, consensus, implication
  4. 句動詞 — 大問1の後半3〜4問はほぼ句動詞

句動詞は単語帳の巻末に追いやられがちですが、配点上は本編と同じです。後回しにするほど損をします。当サイトでは句動詞283語を別立てにしているので、単語と並行して進められます。

二次試験まで見据えるなら

一次試験は英→日(見て分かる)で足りますが、二次試験のスピーキングとライティングでは日→英(自分で使える)が必要になります。ただし最初から両方向でやる必要はありません

英→日が固まってから、使いたい語を50〜100語だけ選んで日→英に回すほうが効率的です。二次で使う語彙は、実際にはかなり限られています。

素材を変えて出会いを増やす

単語帳だけで1500語を維持するのは、意外と退屈で続きません。同じ語に別の文脈で再会すると定着が進みます。

すべて無料・登録不要で、合計2,920語です。読解の練習をあわせてやりたい場合は、英文解釈トレーニング(全200問・全文訳つき)もどうぞ。

毎日の習慣にするなら、Threadsで1日15語を配信しています。通勤中に流れてきた5語をその場で1回思い出す、それだけでも回転数は確実に上がります。